”男の顔”というのは、整っているばかりではなく、異性にとって魅力的な表情というのも大切なポイントですよね。
最近では、『女性にウケる男性』が大流行ですので、自分がイケメンじゃなくても、アピール出来るかも知れません。
そこで注目なのが涙袋、今回はこの涙袋を後から自力で作れるのか?という解説です。
目次
1.男の美容・涙袋とは何か?
『涙堂』とも呼ばれますが、正式な医学用語では無く、下まぶたの眼の付近に出来る膨らみのことです、これがあると、眼全体が落ち込んで見えないので、特にアジア人の場合は、”デカ目”とか”おめめパッチリ”といった印象になるので、若い女性を中心に人気があります。
”ホルモンタンク”とも呼ばれますが、涙袋にホルモンを分泌する器官は皆無で、そこの皮膚の下には眼輪筋という筋肉があるだけです。
男性では、トム・クルーズやブラッド・ピッドなど、有名ハリウッドスターには、男性でもこの涙袋がハッキリと確認できます。
”目元がセクシーに見える”ということから、最近では男性でも、『なんとか涙袋を作れないかな』という話をよく聞きますね。
そうなると、大抵の方は巷の目の周辺のマッサージとか、”涙袋の作り方”と称した様々なネット情報を検索する、そういうのがよくある話ではないでしょうか?
今回は、そういった巷の情報ではなく、涙袋の出来る元となる眼輪筋に焦点をあてて、色々考察しながら解説したいと思います。
2.男の美容・目元マッサージは効果なし?
テレビ番組でも、医学関係の専門家が出演して『リンパを流す』とか、手や指を使ってマッサージするのが良いと、顔の部位については、アンチエイジングで様々な方法が紹介される場合がありますよね。
正直言って、これらは皮膚科や臨床医学的に『効果は全くありませんし、逆効果です』というのが結論です。
皮膚を手や指で無理にこすると、その皮膚組織は摩擦で表面が軽い炎症を起こし、僅かながらマッサージ後に赤くなりますよね。
この赤みは、まさしく皮膚の真皮、つまり内部で軽い炎症を起こしている証拠で、実際に、どんな人でも肘をよく見れば、肘をついて作業する人のこの部分は、黒く変色して皮膚が固くなっています。
ちなみに私は、男性でありながら顔に関する美容については、ある意味、女性よりも詳細に調べましたが、どんなに若々しい人でも、背中の脂肪と肘や膝を見れば、老化はハッキリわかるものです。
従って、皮膚をこすったり、揉んだりして涙袋が出来るとすれば、それは皮膚が固くなって炎症後、その痕跡が残ったままの状態だと言うことが出来るでしょう。
3.アジア人は涙袋は幼少期の名残り?
赤ちゃんとか、幼稚園児をお世話したり、第たりした時、その眼の周辺をよく見ると良いですね。
特に笑顔のときに、ハッキリと涙袋が見えるはずです。
これは、言葉がそれほど上手に駆使できない幼少の場合は、表情と声だけで、コミュニケーションを取ろうとするため、そうなっています。
”笑う”という表情を作る時、CMや広告のモデルさんは、口元の表情だけを変えているので、”目は全く笑っていません”という感じですよね。
実は、心から笑う時、人は口角を上げ、眼を細める時に、この眼輪筋をよく使うのです。
つまり、年齢を重ね20代を過ぎて成人になっても、この涙袋がハッキリわかるということは、その人は非常に、日頃から表情豊かに笑う機会が多いということです。
こういったのはお笑い芸人に多く、明石家さんまさん、所ジョージさんも、やはりしっかりした涙袋を持っています。
よく笑えば、涙袋は自然と発達する、つまりはそれが、眼輪筋でも下まぶたをよく動かすということにつながっているのです。
4.男の美容・マッサージは弊害ばかり?
顔の皮膚を美容のために、ローラーで転がしたり、クリームや美容液でペタペタとするというのは、一般的には多いです。
しかし、間違えないで欲しいのは、マッサージの目的は”コリ(緊張)をほぐす”とか、”筋肉を最初に動かす”といった、準備運動のためには有効ですが、それ以外の美容効果は無いのです。
むしろ、毎日やり続けた結果、皮膚が擦れて炎症になった部分の皮膚に厚みができてしまい、そこに紫外線で色素(メラニン)を排出する代謝が落ちてしまい、シミ、ソバカス、シワの要因になる場合が多いです。
”顔は触るべきではない”というのが、皮膚科の医師の共通の意見です。
では、美容液やクリーム、乳液や化粧水は全く意味ないか?といえば、それは違います。
皮膚は加齢によって、水分の保持力が低下し、乾燥に非常に弱くなり、また加齢で皮脂の分泌もかなり遅れます。
このため、洗顔や外出などで、風やチリ、あるいは乾燥した外気のせいで、皮膚が固く乾燥してしまう場合には、水分や油分を後から補充してあげる、助太刀があったほうがよいのです。
こうした美容のための様々な製品は、ほぼ、その役割が皮膚を本来の湿度、水分保持、柔軟性を出来るだけ、元に戻そうという機能性を追求しています。
従って、涙袋を作りたいからと、下まぶたにいくら美容液、化粧水をパック等でやったとしても、涙袋の膨らみは筋肉の膨らみなので、効果はほとんどなくて当たり前なのです。
- 男性は女性に比べて表情が少ない?
仕事や勉強の関係かもしれませんが、男性の場合はどうしても友人と飲んだり、一緒に遊んだりは、独身時代に限られるのではないでしょうか?ほとんどの成人男性は、勉強か、仕事以外は家ではテレビやインターネット、家族と一緒に過ごしているのが普通でしょう。
お笑いテレビにしても、思いっきり笑う、リアクション大きく大げさな表情など、恥ずかしくてしないというのが、男性には多いんじゃないでしょうか?
一方女性は、おしゃべり好きで、近所付き合い、友達と食事やお出かけ、お買い物など、表情豊かに笑ってしゃべる機会が豊富です。
男性でも、魅力的な顔の人は、ほとんどが芸人同様、おしゃべり好きで一緒にいて面白い、話題が多い人が大半でしょう。こういったコミュニケーションを通じて表情を様々、顔の筋肉を使って動かすと、自然と眼輪筋を使うことになります。
『今からでも涙袋は作れるの?』という素服な疑問に対する答えは、”イエス”です。というよりも、人に会う機会が随分と減ってしまう高齢者の場合、その顔を見ればいつも不機嫌そうに見えるのは、この顔の筋肉を使う機会が減ってるからです。
口元周辺の脂肪、眼の周りの皮下脂肪の増加、それに対して笑ったり、おしゃべりの機会が無く、それこそ1日中テレビを見ていれば、全体が下に垂れ下がってしまうのは仕方ないでしょうね。
5.男の美容・”クールな男”を目指すか、”人気者”を選ぶか?
男性で、女性に人気があるのは2つのタイプに別れると思います。
一つは、スマートでカッコよく、冷静で知性に溢れ、よっぽどのことがない限りは何事にも動じないタイプの男性です。
女性にとっては、その男性をよく知れば安心できる存在となるでしょう。
一方、常に明るく周囲を楽しませ、一緒にいて楽しく、何でも気軽に相談できるタイプの男性です。
表情豊かで、何を考えているか、女性にはわかりやすく、その意味では女性から”可愛い”と思われるタイプですね。
最初のタイプの人は、表情は少なく笑うこともそれほど多くないので、その分、涙袋も小さいか、あるいはまったくない場合があります。
代わりに年齢の割には顔にシワがなく、久し振りに会っても歳を感じないといった人も多いです。
一方の明るい男性は、性格は積極的な分、表情を使う以上は顔にシワが深くなり、涙袋もあるけど、目の周りのシワも多いというお爺さんになる場合もあります。
見た目のアンチエイジングでは、前者の勝利ですが、後者は後者で性格的には人付き合いが多い人になりやすいですね。
どちらも欲しいと願っても、そうそう世の中、自分の都合良くは行きませんから、顔は男の人生の証、鏡を見ながら自分の性格を思案してみるのも良いかもしれません。
まとめ
好印象をいつも受けていたいという男性の場合は、迷わず表情筋、つまり、何でも素直にリアクションをとり、眼輪筋を使う機会を増やした方が、涙袋は発達します。
西欧人の男性は、特にコミュニケーションに積極的なので、表情豊かで、それだけに日本人女性も憧れる人が多いですよね。
故に、涙袋もしっかりとしています。このあたり、その男性が、どのような人生観を持っているかで、目の表情も現れてくるといったところでしょうか。