「人は見た目が9割」
いきなり見も蓋もないタイトルですが、これは2005年に100万部を超えるベストセラーとなった竹内一郎氏による著書のタイトルです。
内容は決してイケメンや美女が得をする、という事ではなく、人はコミュニケーションを取る時に、人は言語以外にもあらゆる事柄を含めてコミュニケーションをとっている、という内容です。
言語以外とは、顔つき、服装、その人のバックボーンなど、様々な非言語の情報の事。「非言語コミュニケーション」と定義される情報の事です。
この本では言語で伝えられる情報はわずか7%程度、と書かれています。
非言語情報の中でも大きな割合を占めるのが顔の造作ももちろん一つの要因ですが、やはり表情、顔つきになるのではないでしょうか。
例えば顔つきが整っていても、無表情だと怒っているのかな、と思われてしまい、話しかけにくい雰囲気を漂わせてしまいます。
反対に表情が豊かで笑顔の人は、無表情の人より話しかけやすい、柔らかな雰囲気を作る事ができます。
周りの人からの印象もよくなるでしょう。
また、笑顔を続けている人は表情に引っ張られて感情も上向き、ポジティブでいる事が出来ます。
精神的にも安定し、気持ちが落ちる事が少なくなります。
表情豊かでいるためには、口角(唇の端)を上げる事。
今回はその利点と、簡単な方法を記していきます。
目次
1.口角を上げる方法と利点について
初対面の人の印象として「表情」は、かなり大きな割合をしめます。
誰でも初対面で笑顔のほうが話しやすいですよね?
口角を上げると自然と表情は笑顔に近づきます。
表情筋が鍛えられる為、自然と笑顔になっていくのです。
また、表情が豊かな人は血行がよくなり、肌の代謝が活発になる為、美肌効果も期待できます。また、ほうれい線を始めとするしわや肌のたるみを防ぎ、若々しい顔になる事が出来ます。
ビジネスでも、笑顔は大切です。特にアメリカ人や欧州の人との交渉の場では、相手に自分の感情を視覚で理解してもらう事が必要になります。
日本人に比べてアメリカ人はオーバーアクションと言われますが、それだけ表情豊かに感情を表しているという事。
感情表現で負けないよう、表情を豊かにする事をおすすめします。
さて、それでは実際に口角を上げる、表情筋を鍛える方法をご紹介していきます。
①風船
口の中に空気を溜め、その空気を右ほほ、左ほほ、鼻の下、下唇の下の順に移動させます。空気を溜めたまま唇をきつく結びましょう。
しっかり力を込めて、空気を頬の中に入れるのがポイントです。
口角の辺りが痛くなるまで頑張りましょう。
②ウインク
片方の口角をぐっと引き上げ、上げたほうの目をつぶり引き上げる事で口角と目を近づけます。
それが終わったら反対側の口角と目を近づけて同様ます。
目の周りと口角周りが痛くなるまで頑張りましょう。
③ペットボトル
ペットボトルに100cc(量は自分で合わせて)の水を入れたものを唇だけで咥えて、そのまま10秒間静止します。
これも唇まわりの筋肉に効果があります。
④割り箸、麵棒など
割り箸や、口の中に入る長さの棒を用意します。
口の奥で咥え、口の形を「い」の形にして、そのまま口角を出来るだけあげ、30秒間続けます。これは頬の筋肉に効きます。
⑤アヒル口
唇の両端を指でつまみます。
つまんだ両端の唇を中央に寄せながら上に持ち上げます。
その状態からもう少し中央に寄せて縮めて
アヒル口の形にし、そのままキープ。
これを数回繰り返します。
このトレーニングは口輪筋という口の開け閉めの筋肉に効きます。
2.注意!口角を下げてしまう逆効果の生活習慣
ここまでは口角にポジティブな事を書いてきましたが、逆に口角を上げるのには逆効果な生活習慣を合わせてご紹介していきます。
①人と話さない
一日机に向かって仕事をしている、誰とも話さずに過ごしている方は
要注意です!筋肉は使わないとどんどん衰えていき、ほうれい線や
への字口の原因になる事も…。人と話し、感情を表情に表すようにしましょう。
②噛まずに食事をする
良く噛む事で口の回り全体の筋肉が鍛えられるという意外な効果が
食事にはあります。食事の際も表情筋を使う事を意識して生活しましょう。
良く噛んで食べる事で、消化を良くし、満腹神経を刺激して
ダイエット効果も期待できます。
③口呼吸
口呼吸がなぜ悪いのかというと、口が開いたまま、口の周りの筋肉が
弛緩しているという事。口元をキリッと引き締めて生活しましょう。
鼻呼吸を意識すると、自然と口元は締まってきます。
まとめ
口角を上げると、結果的に素敵な笑顔で印象を良くするだけではなく、きれいな肌を保ったり、しわや皮膚のたるみを治すなど、若返りの効果がある事がわかりました。
上記のトレーニングだけなく、たとえば日頃の会話で口を大きくあけて話したり、食事を良く噛んで食べるというのも効果があります。
今回の口角トレ、日常のスキマ時間で簡単に出来るものばかり特別に用意するものもありません。
非常に手軽なものです。
継続して行って、素敵な笑顔を手にしましょう!