ムダ毛といえば、昔は男性の象徴でもあった部分がありましたが、男性ファッションも多様化するに従って、”汚い”、”不潔”、”だらしない”といったムダ毛も、かなかり嫌がられる存在になりました。
そもそもムダ毛とは何か?脱毛の手法など、この際、男性も詳しくなってみたいと思いませんか?
目次
1.そもそも男性が毛深いワケとは?
頭髪はそうでもないのに、全身が毛深い男性っていますよね?
これは、頭髪は女性特有のホルモンと、男性ではテストステロンというホルモンの違いが関係しています。
男性の場合、生まれてから成人するまでに、誰でもある程度は女性ホルモンを持っています。
しかし徐々に、男性ホルモンであるテストステロンの方が割合として大きくなり、このホルモンは男性特有のゴツゴツした体格を作り上げます。
一方の女性ホルモンの方はといえば、こちらは体毛を抑制し、毛髪以外は毛根の発達を抑えることで、汗腺や皮脂など、外部と接する器官を減らして、体の中、保温に関わる脂肪をためやすいように、体の仕組みがそうなっているのです。
一般的に”ムダ毛”と呼ばれるのは、毛髪やひげなどよりも細い、全身に生える毛のことですが、男性は女性に比べて筋肉量、つまり力を出せるようになっているので、毛根と汗腺、皮脂腺が一体となって、全身にビッシリと体を冷やす構造になっているというわけです。
2.夏場に向けた男のムダ毛処理
脱毛サロンとか、自分で毛を処理したりと、どうしても人目を気にして、また女性の視線から、男性でもすね毛、胸毛、お尻の毛など、処理したいものですよね。
ムダ毛処理には、いろんな手法が考案されていますが、基本は以下のような感じになります。
・レーザー処理
黒い色に反応するセンサーとレーザーを使った、ピンポイントで毛穴の毛根を”焼く”ムダ毛処理です。
医療行為で、自由診療というカテゴリになるので、総じて高額ですね。
また、処置の後に炎症を防ぐ工夫も必要で、肌の弱い人はよく注意する必要があります。通販などで入手できるものは、この本格的なレーザー脱毛機を大幅にグレードダウンしたもので、機能は同じですが、毛根を完全に焼いて処理するのではなく、軽く熱して毛根を弱らせるような機能となります。
・ニードル脱毛
昔からある、自由診療のクリニックで行われてきた脱毛です。
毛穴一つ一つに針のような細い器具を差し込み、電流を流すことで毛根を完全に死滅させます。
レーザー脱毛より手間がかかり、また費用も場合によっては様々な脱毛法では、最も高額となる場合もあります。
効果は完全脱毛と言う点ではすごいのですが、やはり相当な肌への負担があり、手軽に出来るようなものではありません。
・脱毛クリーム
毛髪などの主成分である、ケラチンと呼ばれるタンパク質を溶かすことで、毛根から生える、肌の上のムダ毛を処理します。
毛根自体、細胞はそのままので、しばらくすれば毛が生えてくる代わりに、非常に手軽で費用も安い点があげられます。
ただし、すこし生えてきたからと、繰り返し使用すると、やはり強い薬剤なので、皮膚には負担がかかると言う点が難ありです。
・カミソリ処理
男性なら使い慣れている、カミソリを使った毛を直接剃る脱毛ですね。
最も手軽でコストも安く、比較的肌への負担は少ないです。ただ、剃ってから数週間で毛が生えてきた時に、チクチクしたり、ザラザラ感があったりして、結構不快になる場合が多いです。
以上が現時点での脱毛業界の現状ですが、男性の美容、ムダ毛処理には、もう一つ、安全な選択肢があるので、次はそれをご紹介しましょう。
3.男の美容・理容ハサミで、自宅脱毛?
毛髪の伸びるスピードは、全身の毛でほぼ同じと言われています。
大体1日0.3ミリ程度伸びていき、毛髪の場合は男性で5年の周期で生え変わります。
全身の方はもっと短く、衣服と擦れたり、皮膚同士の摩擦によって、うぶ毛の時点で抜けてしまう場合もあります。
男性のムダ毛で最も気になるのは、『すね毛』ではないでしょうか?夏場、足を出すのがなんとなく人目が気になってしまう方も、すね毛が濃いなんてのはよくあることです。
すねは、あまり衣服と擦れませんし、非常に太い、全身を支える骨と筋肉があるので、どうしても男性の場合は太くて濃いすね毛が生えやすいですね。
この処理、実はハサミで行うのが最も楽で、カンタンです。
使うのは、毛髪用、つまり髪の毛を切る専用のハサミです。
通販でも入手出来ますが、本格的なプロ用はなにも用意しなくても構いません。
安いので良いです。
ただ、キチンと柄のところに、”人差し指”がかかるように、くぼみがないと使いにくいので、その点だけ留意してください。
やり方は以下のようになります。
1.柔らかいブラシで、ムダ毛を逆立てる
2.肌と平行にしながら、滑らすように動かす
3.一部にこだわらず、ランダムに刈る
慣れないと皮膚を挟んで痛い思いをしますが、すね毛処理なら、ムダ毛をちょっと引っ張りながらやってもいいです。
この方法が良いのは、完全脱毛ではないのですが、元々全身のムダ毛は毛髪ほど太くはないので、ある程度、刈ってしまうと、目立たなくなることです。
それに、カミソリと違って誤って肌を深く傷つけることもなく、刈った後にチクチクすることもないので、後処理も苦労しません。
私も自分でやってみましたが、少々コツは要りますが、刈った後に床を掃除すると、なかなかの量のムダ毛が拾えます。
4.男の美容・ムダ毛処理の適切な時期とは?
気温が上がると、代謝が良くなるため、汗も皮脂も分泌が促されます。それと合わせるように、紫外線などから皮膚を守るために、大体、春から夏にかけてが、毛髪も含めてムダ毛の伸びる頃です。
つまり4月に前述のセルフ”脱毛(ハサミ処理)”を行うと、1ヶ月程度で約1センチ伸びる計算ですが、この数値、長いようでも実際にやってみると、成長の変化はそれほど大きく感じません。
またムダ毛も一斉に抜けて、一斉に生えて伸びるわけではないので、切った程度でも、ワンシーズン、それほど頻度は高くないはずです。
すね毛程度のムダ毛処理なら、カミソリよりもハサミの方が、男性としては扱いやすいはずです。
5.男の美容・つるつる肌は紫外線に弱い?
最近になって、男性でも専用のファンデーション、コンシーラ、アイブロウやマスカラまで、『メンズ用』が発売されるようになりました。
男性も美容に関心が高まることは、世の中全体が美と身だしなみに気をつける様になったという意味では、非常に喜ばしいことです。
しかしながら、いくら関心があると言っても、つるつる・スベスベが最高として、極端の全身の毛を無くすことは、必ずしも良いことではありません。
男性も加齢に従って、肌にシミやシワ、さまざまなアザや傷跡が目立つようになるものです。
特に男性は、顔に関してはひげ剃りで常にカミソリをあてる機会が多いため、肌荒れが女性よりも意外に多いものです。
加えてムダ毛に代表される全身の毛は、黒色であるからこそ、紫外線を遮断する機能も備えています。
異性の視線など、人の眼が気になるのはよくわかりますが、あまり過剰に行き過ぎるムダ毛処理は、後々自分が歳を重ねて、見た目の老いが余計に目立ってしまうこともあるものです。
充分、それを承知の上で”男の美容”に励んで欲しいところですね。
まとめ
男性である私も、実は昔から脱毛はしています。
時々すね毛とかハサミで処理していたりするんですね。人の目が気になるというより、せっかく良いデザインの服を着ても、ムダ毛が目立っては台無しと思うからですね。
わきの毛も、なんとか苦労しながら、ハサミで時々カットしてます。夏場の薄着では、何かと肌が人の眼につくシチュエーションが多いからですね。
それに、年齢に関係なく、いまや男性も女性と同様、美容に関して詳しい方が、ある意味、紳士的ではないでしょうか?