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キウイフルーツの意外なルーツ
キウイフルーツといえばニュージーランドが思い浮かびますが、その起源は実は中国にあります。
20世紀初め、中国の揚子江流域からニュージーランドに持ち込まれたのが始まりです。
この原種は「ビトウコウ」と呼ばれ、日本で「サルナシ」として知られているマタタビ科の植物に属します。
ニュージーランドの豊かな気候と土壌がこの果実の栽培に適していたため、品種改良が進み、現在のキウイフルーツが誕生しました。
ニュージーランドでの品種改良
ニュージーランドに持ち込まれたキウイフルーツは、品種改良を経て世界中で広く栽培されるようになりました。
特に1950年代以降、ニュージーランドからアメリカ合衆国へ輸出されるようになった際に、その名前が「チャイニーズグーズベリー」から「キウイフルーツ」に変更されました。
これは、当時のアメリカと中国の関係が良くなかったため、ニュージーランドの国鳥である「キウイ」にちなんで改名されたのです。
世界中で愛される果実へ
1959年、ニュージーランドの大手輸出業者が「キウイフルーツ」という名前を正式に採用しました。
この名前変更により、キウイフルーツは高級果実としての地位を確立し、世界中で愛されるようになりました。
ニュージーランドから日本に導入されたのも1970年代に入ってからで、日本では愛媛、福岡、和歌山、神奈川、静岡などで多く栽培されています。
主要なキウイフルーツの品種
ヘイワード
最も広く栽培されている品種は「ヘイワード」です。
甘味と酸味のバランスが良く、果実はエメラルドグリーンで美しいのが特徴です。
貯蔵性にも優れているため、世界中で人気があります。
ゼスプリゴールド
「ゼスプリゴールド」は1987年にニュージーランドで自然交配によって誕生した黄肉種です。
ヘイワードに比べて酸が少なく、糖度が高いのが特徴です。
日本でも愛媛などで栽培されています。
その他の品種
他にも、日本国内で育成された品種があります。
「香緑」は香川県でヘイワードが自然交配してできた緑の果肉の品種です。
また、「レンボーレッド」は静岡県を中心に栽培されており、果肉外側が緑で、種のある中央部が赤色、中心は白色です。
さらに、近年はゴールド系の新品種も登場しており、果肉が黄色で糖度の高い「さぬきゴールド」「静岡ゴールド」「東京ゴールド」などが栽培されています。
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キウイフルーツの選び方と保存方法
良品の見分け方
キウイフルーツを選ぶ際には、きれいな楕円形で果皮にまんべんなくうぶ毛が付いているものが良品です。
果皮の色は明るい薄茶色が良く、軽く握ったときに柔らかさを感じれば食べごろです。
果皮に傷があるものやへこみのあるものは避けましょう。
保存方法
硬くて未熟なキウイフルーツはリンゴと一緒に袋に入れて追熟させると良いです。
ポリ袋に入れて乾燥を防ぎ、20度前後の部屋に置いておくと良いでしょう。
指で軽く押して弾力を感じれば食べごろです。
栄養豊富なキウイフルーツ
キウイフルーツには、ビタミンC、食物繊維、ポリフェノール、カリウム、カルシウムなどが豊富に含まれています。
特にビタミンCが豊富で、1日のスタートにぴったりな果物です。
また、果物を取り入れた栄養バランスの良い食生活が重要で、毎日200gの果物を摂取することが推奨されています。
まとめ
キウイフルーツの起源は中国にあり、ニュージーランドで品種改良されて世界中で愛される果実となりました。
現在では、多くの品種があり、それぞれに特徴があります。
選び方や保存方法に気をつけて、美味しく栄養豊富なキウイフルーツを楽しみましょう。
キウイフルーツは、ビタミンCや食物繊維が豊富で、健康的な食生活に欠かせない果物です。
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