私も経験あるあるですが、出先で急な雷鳴と共に激しい雨に遭遇して、すっかりずぶ濡れ、靴の中までぐっしょりという事がたまにあります。濡れて気持ちが悪いこの状態をなんとかして欲しい、そんなことから、今回の解決法は、実際にやってみて上手くいった対処方法です。それをご紹介しましょう。
目次
1.出先で靴がずぶ濡れになった!
私もそうなんですが、男性の場合、雨の日だからと長靴を履くという機会はまずありません。スーツだとなおさらですが、どうしても服装に長靴というのは合わない場合もあるからです。また、雨が上がったのに、長靴を履いて移動というのも、なんとなく気恥ずかしいものです。何よりガッチリ防水の長靴の場合は、どうしても自由に歩くには、少々キツイというのもあります。
会社員だと合成皮革の靴とか、場合によってはスニーカーなど、ある程度濡れても乾かせばなんとかなる靴を履く手もありますが、こういった吸水性の高いものや、逆に水を吸わない靴の場合は、濡れた後に靴の中が蒸れて、非常に不快な思いをすることが多いですよね。
意外に思われるかも知れませんが、雨の日はよく手入れされた、防水処理をした『革靴』の方が、後処理が楽なんですが、今回は出先で靴が濡れた場合の処理の仕方なので、それは他の記事に譲りましょう。まずは本当に靴がずぶ濡れになった際の出かけた先での対処の仕方を解説します。
2.梅雨の時期は、予備の靴は準備しておこう
会社員の方は、会社に自分専用のロッカーやデスクがあるので、そこに予備の靴を常に常備しておくのが良いですよね。安いもので充分ですし、予備の靴は合成皮革で構いません。濡れた靴は会社に残しておき、予備の靴で帰宅、翌日晴れたら予備の合成皮革の靴のまま出社し、ある程度乾いた雨の日に濡れた靴を履いて帰宅するといった、ローテーションを組めば良いわけです。
また会社のデスクには、お菓子の袋についているシリカゲルなどの乾燥剤とか、中身が石灰の食品用乾燥剤などを自宅から集めて、引き出しの中に入れておくというのも良いですね。シリカゲルは、小さな丸い粒状の乾燥剤で、強力に湿気を吸収する働きがあってオススメです。
一応、こういった対処は会社に帰れる場合に限ってですが、営業職とか、出先に出張しているとか、予備の靴を会社に保管できない場合は、どうしてもその場での急場しのぎの対処が必要となります。
次はその方法についてです。
3.梅雨時期、雨の日は予備の靴下を持っていく
朝から雨なら、事前に真冬用の厚手のソックスを履くとか、防水の靴でも一応対策はしておいた方が良いです。靴が濡れても、足がビショビショになると、靴下がベッタリ、靴の内部に張り付くので非常に不快だからですね。そこで、ソックスの厚みである程度の”隙間”を作っておくわけです。
また、中まで完全に濡れてしまった場合には、やはり厚手のソックスを予備でかばんに入れて持ち歩くというのが、応急対処としては良いですね。2足くらい予備があると、1日中、足の不快感も軽減できます。濡れたソックスは小さく畳んで出来ればティッシュでくるんでビニール袋に入れておくのが、臭いが漏れるのを防げます。
雨の日は、よくある薄い、蒸れ防止の靴下を履くよりは、よく乾燥した厚手のソックスの方が、何かと快適なんですね。足も濡れて冷たくなるのを防げますし、靴が濡れて足に染み渡るまで、ある程度の時間稼ぎが出来ます。
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4.梅雨時期は、ポケットティッシュ数個が大活躍
さて、すっかり濡れてしまった靴の対処ですが、これはポケットティッシュ、数個である程度、湿っけを取り除けます。使い方は靴を脱ぎ、靴下を脱ぎます。
素足全体にティッシュを貼り付けます。包むようにしっかり巻きつけてから、靴下を履きます。そして濡れている靴を履くと、靴の湿度が靴下に移っても、ティッシュで吸収されるので、この足に巻きつけたティッシュを何度か交換すれば良いわけです。
この方法は、宅配業の配達員時代に私がよくやってました。車内にティッシュを常備しておき、靴が濡れると同じ様にやって対処していたわけです。最初はすぐにティッシュも濡れてしまいますが、数回やるだけで、ある程度の不快感は低減されました。特につま先、土踏まずなど、体重の圧力のかかる部分に厚めにティッシュを入れると、吸湿性があがります。
ティッシュの代用としては、キッチンペーパーがありますが、外出で結構使うのはポケットティッシュですし、駅前でも配布していたりするので、入手はこっちの方がカンタンですよね。
ただ、ティッシュを使いすぎると、かえって靴がパンパンになって型崩れするので、そこは具合を見て判断してください。
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5.デスクワークでは靴を脱ぐ
デスクワークでなくとも、職場の休憩時間で靴を脱ぐ場面があれば、出来る限り『素足』になることですね。どうしても、雨ではなく、濡れたことで地面から来る泥はねや水たまりの雑菌類が、濡れた靴の中で増えてしまうからです。
例えば、靴下まで絞って水滴が出てくるほどビショビショに濡れたら、思い切って新しい靴下をコンビニで買うなど、応急処置に踏み切った方が良いですね。もちろん、予備の靴下をポケットに入れておくのも良いでしょう。
6.濡れている間は臭いは強くない?
ところで、靴がビショビショに濡れると、「湿気で足が臭うんじゃないか?」と心配される人や「水虫になるんじゃないか?」と思う方がいるかもしれません。これは全くの誤解です。
足の臭いとは、雑菌の繁殖による不純物、垢や汗の成分の分解臭ですが、雨でビショビショの間はそれほど強烈な臭いはありません。蒸れているから、そういったイメージがあるんでしょう。それに、靴の臭いは靴を脱いでから雑菌が繁殖し、繰り返し履き続けることで、いわゆる”足が臭くなる”ので、濡れているから臭うというのは、全くの思い込みです。
よくある”臭い靴下”も、靴の雑菌による分解臭が移っただけで、本来の生足が常に臭っているわけではありません。それに水虫と呼ばれる、カビの一種『白癬(はくせん)菌』で、濡れている靴でなくとも、靴の中に菌が付着して繁殖していれば発症するもので、普段の靴の手入れ次第であるともいえるのです。
7.絶対にやってはいけないこと
濡れた靴の出先での対処法で、最もやってはいけないのが、熱で乾燥させようというものです。ドライヤー、送風機とか、そういった急激な乾燥は、靴の型崩れや変形、靴全体が縮むことになり、後々靴が壊れやすくなります。
濡れた靴は、むしろ履きながらゆっくり乾燥させた方が変形が少なく、後日、晴れた日にしっかり干して、シューキーパーで靴を正しく復元させる方が、靴が長持ちします。雨の日に濡れた場合は、仕方なく靴を履き替えるか、あるいは靴下交換やその他、以上で紹介した方法で対処しながら、無理やり乾燥してはならないのです。これはスニーカーでも全く同じです。
まとめ
私はもともと、雨の散歩が大好きなんですが、今まで一度も長靴を履いたことがないんですね。長靴は濡れなくて良いのですが、どうしても重く、歩くのがキツイのと、服に合わせるデザインがないというのがありました。ですから、ご紹介した対処方法を試してみるなど、工夫して梅雨の時期も乗り切っています。もちろん持ってる靴の数もある程度、必要ですが、靴を大切に長持ちさせる工夫で、梅雨時期も快適に乗り切りたいですね。