部屋のカーペットという大きな家財は、なかなか容易に洗うことも出来ないし、交換も簡単ではありません。しかも、くつろぐ場所にいつも敷いてあるので、様々な生活臭が染み付いているので、掃除、消臭にも工夫がいります。節約家事の一環で、いかに安くこの問題を解決するか、今回はそんなお話です。
目次
1.今まで賃貸で暮らしてみた結果…
さて本題に入る前に、ちょっとプライベートなお話をしますね。私はかれこれ、20年くらいは一人暮らしをしていた時期がありまして、独り者のわりには、2LDKなど、それなりに広い部屋を借りてきました。
快適に暮らしているうちは何でもないのですが、一番ヒヤヒヤするのは、”部屋を汚す”ことです。
ご存知のように、一般的な賃貸物件では、引っ越しの際に部屋を後にする時、『原状回復』という大きなハードルがあります。このタイミングで、今まで暮らしてきた部屋には、専門の査定が入り、生活汚れなどのチェックを行います。
フローリングとか、壁紙とか、キッチンはある程度汚れを落とせても、問題は食事をしたり、くつろいでいた部屋のカーペットの汚れと臭いです。下手すると、このチェックで全面張り替えとなって、修繕費用を結構な額で請求されてしまうんですよね。
そこで今回は、賃貸物件の原状回復でも通用する、カーペットの臭いや汚れとりについて詳しく解説します。しかも節約家事としても参考になる内容です。
2.節約しながらカーペットを掃除したい!
臭いの元というのは、やっぱり根本的にそれまで生活してきた、様々な汚れが蓄積して、それに雑菌や湿気などから発しているものです。
引っ越し以外でも、普段カーペットの上で寝転んだり、酔って帰宅した後に、うっかり寝てしまって朝起きたら、様々な飲み物をこぼしていたりと、どうしてもカーペットは汚れやすいものです。
そこで、汚れとりの前には掃除となりますが、これにはちょっとしたコツがあります。
・部屋の窓を全て全開にする
掃除機でも、いわゆる”コロコロ”とよく言われる粘着性のクリーナーを使うにしても、カーペットの繊維には、たくさんの細かいホコリが付着しているので、まずは換気が重要です。ホコリを外気で拡散して外に出す意味もあります。
・ほうきのようなもので、カーペットを叩く
いきなり掃除機をかけたいところですが、繊維の中に食い込んだ汚れは、そのままでは繊維に絡まってなかなか出てきません。そこで、軽くカーペット全体を叩きながら汚れとゴミを浮かせます。
・節約上手は、掃除機のかけ方にも工夫が必要!
掃除機をかける時、よく壁にガンガンぶつけながら、勢いよく押し引きを繰り返す方も多いのではないでしょうか?実はこれ、掃除機の正しいかけかたではありません。掃除機は、スイッチを入れた瞬間から、ゆっくり滑らせるように、なめらかに優しく、文字通り”吸わせる”という動作が重要です。普通の倍以上の時間をかけて、ゆっくりやると、驚くほど安い掃除機でもゴミが取れる場合があります。
ダイソン 掃除機 コードレス Dyson V7 fluffy オンライン限定モデル SV11 FF OLB
ここまで掃除を終えたら、次に汚れ取りですが、今回は臭いをどうするか?ですから、ついでに両方出来る方法を解説します。
3.市販の除菌スプレー、本当の効果は?
ちょっと話はそれますが、最近では様々な製薬メーカーや生活用品メーカーから、”除菌スプレー”、”消臭スプレー”が市販されてます。『それを使えばいいじゃないか?』と思われるかも知れませんが、実はこれ、プロの厳しいチェックだと、簡単に見破られてしまいます。
こうしたスプレーには以下のような機能的な役割が知られていますよね。
・一吹きで臭いが消える
・爽やかな香り付き
どちらも共通するのは、雑菌や腐敗臭の代表的な成分に対して、中和したり、酸化をアルカリに傾けたり、あるいはその逆、または揮発性の香り成分で、臭いを飛ばすなどが効果の実態です。
しかしながら、生活臭には、コーヒーやジュース、食事中の食べかすとか汁物の飛沫が飛んだものなど、ほとんどが体についた臭いとは異なるものばかりです。こういう様々な有機成分が混ざって発している臭いは、液体やスプレーで表面的に臭いをカバーしても、消臭成分が消えればまた臭います。
4.カーペットの臭いの原因とは?
よく勘違いされるのが、『体臭が染み付いているんじゃないか?』という体から臭いが移っていると思われているところですね。しかし、カーペットの繊維は、化学繊維や、合成繊維なので、ほぼ汗も吸いませんし、水に濡れても液体は真下に通過してしまいます。
しかし、ジュースとか汁物、コーヒーとか食べかすといったものは、湿気と合わさって酸化したり、腐敗したりするわけです。したがって、汗や体臭自体が臭いの原因というより、カーペットの上で食事したりなどの中で、様々な液体や食べかすなどが『湿気』と合わさって臭いを発していることになるのです。
汚い話ですが、生ゴミを想像してください。すごく嫌な臭いのする場所に限って、大抵は水気が多いところですよね。
特に、人がいるだけで、汗や体温などで車のガラスも曇るほどですから、この体から出る湿気とゴミや汚れが合わさったのが、カーペットの臭いの原因なのです。
5.節約家事・カーペット専用クリーナーを使った感想
カーペット専用クリーナーでも消臭効果はあります。大まかに分けると次のようなタイプが市販されています。
・霧状のスプレータイプ
・粉状のふりかけタイプ
・スプレー式のパウダータイプ
どちらも、長い繊維のカーペットなどにも対応したもので、スプレータイプは吹きかけてから乾いた雑巾で拭く場合や、パウダーや粉タイプは、そのままカーペットにふりかけたら、掃除機で吸い取るというのが多いようです。
価格:4,400円 |
意外にどちらもカーペットの繊維に付着した汚れも取れますし、香りでごまかすこと無く、臭いも一緒に除去できる場合が多いです。ホームセンターで売られていますし、最近では、内装工事事業者がホームセンターに業務用を購入場合も多いので、探してみると良いですね。
6.節約家事の盲点かも?!こんな工夫でニオイ除去
専用のクリーナー以外でも、すごく便利なのが『重曹』です。かなり大きな分量でも価格的には安いし、なにより安全性が高いので良いですね。食用でも掃除用でも、基本、中身は同じものですが、できれば掃除用として購入したほうが良いでしょう。
使い方はとても簡単で、重曹を1リットルのぬるま湯に対して、大さじ2杯くらい、カレースプーンで入れて溶かし、透明になるまでよく撹拌します。
日本製 食べやすいスプーン大 黒 5本セット カレースプーン 樹脂製 食洗機対応 料理が映える黒 牛丼屋さんのスプーン
これに雑巾を浸けて固く絞り、カーペット全体をまんべんなくゴシゴシと拭きます。この方法は、今まで賃貸の退出時に原状回復として、自分でやってきましたが、ほぼ汚れを指摘されたことはないです。かなり汚れも臭いも取れるので、掃除機、クリーナーを使った後の、仕上げにやると非常に効果的ですね。
あとは、窓を全開にしたまま、しばらく部屋の湿気を乾燥させたら完了です。夏場であれば、クーラーの除湿機能を使う手もあります。この方法で、乾燥をしっかりやると、カーペットの臭いは、ほとんど感じなくなります。
まとめ
カーペットは、実際丸めてみるとたたむことが出来ない事が多く、しかも洗濯機にも入らない場合が多く、ラグでもそうですが、結構、掃除では厄介な存在です。しかも賃貸物件では、床に装着されて剥がせない場合も多く、汚れや臭いは困った問題になります。なるべく節約家事でお金をかけたくない人向けに、今回はこの厄介なカーペットのお掃除について解説しました。是非、参考にしてみてくださいね。