梅雨時期になると、害虫やカビなど、不快な存在が目立ってくる季節です。厄介な存在はやっぱり気になるだけではなく、健康にも悪影響を及ぼしますから、なるべく早くに解決策を探しておきたいですね。今回は手軽に出来るカビ対策について、詳しく解説します。
目次
1.梅雨対策・カビが発生する主な原因とは?
我が家でも以前は、至るところにカビが生えており、非常に見た目にも衛生上にも悪い時期がありました。主なカビの箇所は、次の通りです。
・お風呂場の天井と壁
バイオ お風呂のカビきれい カビ予防 (交換目安:約6カ月)
・トイレの便器の周り
スクラビングバブル 除菌剤 プッシュタイプ アルコール除菌 トイレ用 本体 300ml
・シンク周辺の扉や隙間
コジット パワーバイオ シンク下のカビきれい 防カビ・消臭 (交換目安:4ヶ月)
・窓のサッシ枠の周辺
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どれも、梅雨時や水を使用している箇所に多く見られます。
最初は「仕方ないんだ」と諦めていましたが、どうしても汚くなる様が自分で許せなくて、様々調べて現在ではスッキリ、綺麗にカビが除去できています。実は掃除自体は、現在でもそれほど大変ではありません。
カビはキノコと同じ、胞子を飛ばして増える”菌類”ですが、何も湿気の多い場所ばかりを好むわけではなく、大体3つの種類に分類されます
1.好湿性のカビ
黒っぽいカビで、除去が非常にカンタンな種類です。
2.中湿性のカビ
食べ物など、食品につく青カビや黄色い種類のカビで、あまり木部やサッシにはつかない種類です。
3.好乾性のカビ
精密機械内部の部品や乾物、穀物やお菓子などに見られるオレンジ色や赤茶色のカビです。
この中で、最も生活でよく見るのは黒カビで、私の生活の中でも自宅に多かったのは、ほとんどが黒カビです。つまりこの種類は、『不衛生』と『湿り気』の2つが関係して発生しています。
2.梅雨対策・キッチンはカビの発生源
カビの発生に必要なのは、栄養と酸素と湿度の3つです。逆を言えば、どれか一つがない条件の下では、カビはそれほど発生しません。
この3つの条件が揃っているのがキッチンですね。生ゴミはもちろん、調味料や鍋や食器とか、洗い物で水が飛び散るので、湿度は相当高いし、カビの栄養もたくさんあります。カビは光を嫌うので、薄暗いキッチンは更にカビにとって好都合でしょう。
そこで、キッチン周りを基準に、どうやってカビを退治するか?その方法をご紹介しましょう。
1.食器棚を完全に消毒する
いつも使っている食器棚も、ホコリや湿気で意外と汚れているものです。一度全ての食器を取り出し、整理して使わないものは新聞紙などでくるんで、まとめて別の場所に保管し、食器の数を減らすのが第一に良いですね。
食器棚を掃除するとき、専用のクリーナーを使うのも良いですが、カンタンなのは重曹を使ってお湯に溶かしてふきんで拭く方法です。食器棚のガラスも油分がこびりついているので、時々重曹を使って拭くと良いです。
仕上げは乾燥したふきんを使い、食器を置く前に中敷きを敷きましょう。この棚板と食器の間に隙間があることで、通気性がよくなり、カビ発生を防ぎます。
2.調味料の置く場所には”紙”を敷こう!
日頃から使う、料理酒やみりん、サラダオイルや醤油の下は液体が垂れて非常に不潔になりやすく、また湿気もあってカビの元です。しかしながら、常日頃から拭き掃除をするのも面倒ですよね。
こういったあまり眼にしない、しまっておく調味料は、下に新聞紙を切って敷いておくのがオススメです。汚れたら紙ごと捨てられますし、常に衛生的に維持する事ができます。
3.ふきんや雑巾は熱湯消毒する
意外な盲点の一つが、掃除をした後のふきんや雑巾ですね。ここから発する水分蒸発の水蒸気で、周辺が湿り気を帯びるし、ふきんや雑巾についた汚い水が飛散したり、付着するのと同じです。
そこで、定期的に鍋で煮てしまいます。雑巾の場合は沸騰したお湯に通してから、洗濯機の脱水にかけてしまいます。ふきんは鍋で煮た後、固く絞って広げて干してから、夜は寝るようにしましょう。
黒カビの除去は意外に取ること自体はカンタンです。湿った場所を好む分、カビ自体も定着性が低いので、布でこするだけで取れてしまうのです。だから、この掃除に使う”道具”の殺菌こそ、カビを増やさない工夫になります。
3.濡れているからカビ・・じゃない!?
水に濡れるから、カビが生えるのではありません。ビシャビシャではなく、なんとなく湿っていて、そこにホコリや汚れが付着していると増え始めるのです。
したがって、問題は”汚れ”の方ですね。お風呂場でも、洗面所でもシンク周りでも、普段、動かしていない容器や、物を置いている道具類をどかすと、そこがカビの温床になっていることがあります。つまり、そこが『汚れやすい箇所』なんですね。
我が家もそうでしたが、なんとなく汚いと感じるのは、水道の蛇口が汚れていたり、生ゴミ入れが黒ずんでいたり、システムキッチンのドアや取っ手周りの汚れが目立っていたからです。そういった細かい汚れを何年間も、ちょっとだけ掃除して綺麗にしたつもりだったので、カビにはとっても居心地が良かったんでしょうね。
1日かけて、全てを整理して、不要な物を片付け、ゴミや食べかす、料理カスを見つけて徹底的に掃除をした結果、今ではカビを見ることはありません。
4.梅雨対策・カビの発生しやすい生活習慣がある?
それと、日々何気に気にしていない仕草が、カビの発生要因になっている場合があります。洗面所を例にしてみましょう。
洗面所は、顔を洗ったり、歯を磨いたり、場合によっては髪をとかしたり、髪を乾かしたりと、美容に関することもする場合が多いです。しかし、案外、清潔にしているつもりでも、洗面所周辺はカビが発生しやすいものです。
・歯磨きでのすすぎで、水と一緒に唾液が飛び散る
・洗顔で一緒に”垢”が水と一緒に飛散する
・手洗いで、雑菌が飛散する
こうしてみると、非常に汚れやすい環境であることがわかりますよね。また、手を拭いたり、顔を拭いたり、体を拭くバスタオルまで近くにあると、どうしても吸湿性の高い布類が洗面所周辺にはあることになります。
こうしたタオルなどの頻繁な交換はもちろんですが、洗面所の収納場所には、除湿グッツの他、吸湿性の高い紙などを敷いておくとか、手洗い、洗顔後に、洗面所の水滴をこまめに除去するのも、カビを防ぐ予防策です。
こういったことは、キッチンでも応用できるので、試してみる価値はありそうですね。
5.梅雨対策・カビの除去に活用できる工夫
拭き掃除に応用できる除菌としては、重曹やアルコールの他に『お酢』も使えます。お酢はアルカリ性の食品なので、食べ物の酸化を防ぐことが出来ますが、同時にカビにも有効です。ただし間違った使用では、効果は得られません。
使い方は、拭き掃除そのもので使うのではなく、使い終わった雑巾を洗う時に、最後に水にお酢を少し入れた水で洗いでおくことです。最近では、お掃除用クエン酸とか、セスキ炭酸ソーダ粉末なども手軽に入手出来るようになりましたが、お酢でも似たような雑巾カビ防止の効果はあります。
拭き掃除に使い捨てを使う手もありますが、家庭のカビ菌の多くは黒カビなので、雑巾で除去して、雑巾に付着したカビを洗浄、再付着を防げばある程度防止出来ます。出来れば雑巾を煮沸消毒というのが理想ですが、なかなかそれが出来る要らない鍋というのは家庭には無いものですよね。ですから、どの家庭にもある、『お酢』を有効利用しましょう。
6.梅雨対策・食器乾燥機に頼らない方法
食器洗いで飛び散る水滴は、まさにカビの好む湿気の多い環境を作ります。そこで、近年では全自動食器洗い機を購入する家庭も増えています。しかしながら、それが設置できない家庭も少なからずありますよね。
そこで、夏場のカビ予防で意外に使えるのが、すすぎをお湯で行うという手軽な方法です。少し大きめの深めのトレー、食器が浸かるくらいのものを準備し、食器を洗った後にこのお湯に浸けます。すすぎをお湯で行っても良いです。
お湯によって食器自体が温まり、水滴が熱による乾燥を早める事ができるので、それほど、ふきんを濡らさずに食器をしまうことが出来ます。40度位あれば充分なので、お湯洗いは冬場と決めつけずに、夏場でも上手に活用すると良いでしょう。
7.片付け上手になりましょう!
カビは、空気の滞留と換気不足から湿気が溜まって発生しやすくなります。窓を開けても物が散乱していると、換気の効果も薄いわけです。カビ菌は胞子で飛散するので、空気の滞留はカビ菌の沈下と付着につながるんですね。
まだそれほど暑くない梅雨の時期に、この際、早めの大掃除というのも、アリかもしれません。
まとめ
一人暮らしをしている時、その部屋を引き払う際には、必ず原状回復という部屋を綺麗にする義務がありますよね。私は、この費用を払った経験がありません。カビや汚れは、普段の清掃、工夫でほとんど拡散や固着を防止できます。
つまりは、毎日手軽にお掃除出来ることが、最終的にはラクラクな家事につながっているといえるのです。生ゴミを減らすのも、カビ防止の一つの対策ですしね。なんでも身の回りにあるもので一工夫、楽しく梅雨も乗り切りたいですね。