秋といえば紅葉がキレイな季節ですよね。
赤・黄色・茶色の紅葉を見ながらの登山も楽しいものです。
子供は、キレイな落ち葉を見つけると、宝物を見つけたように、とても喜び楽しそうに遊びます。
落ち葉を踏むと、シャカシャカ音がして、大人でも踏んで歩くのが楽しくなってしまいます。
そんな落ち葉ですが、危険が潜んでいると言います。
一見、ただの葉っぱだと思いますが…
その危険とは?
目次
1.落ち葉は危ない?!運転中に起こる危険とは?!
車やバイクの運転中には、落ち葉に気をつけなければなりません。
落ち葉?何が危険なの?
と、危険とはかけはなれている物だと思いがちですが、実は大事故に繋がる危険があります。
雨の日など、濡れた落ち葉を踏むと滑りやすくなります。
原因は、濡れた落ち葉から染み出る油分です。
葉の表面には、乾燥から植物を守るために、油分を含む“クチクラ層”という層があり、この層は、落ち葉となって水に濡れると分解され、葉から油が出てくるため、路面はとても滑りやすくなります。
そのため、濡れた落ち葉の上を、車やバイクで走ると、スリップ事故の原因となるのです。
実際にバイクのスリップ事故が起きていて、落ち葉は、時には危険な物なのです。
その他の車の被害として、
- 雨の日に車のボディーに落ち葉が長時間ついていると
シミがついてしまう。
- こすれてボディーに細かくキズがつく。
- 細かい落ち葉は、エンジンルームの中に入り込んだり
隙間から色々な所に入り溜まってしまう。
など、予想もしていなかった被害にあう事があります。
さらに、落ち葉は雨どいや、側溝に詰まると排水障害を起こします。
最近の家に多い、陸屋根という平たい四角い屋根の家は、屋根の上から下につながる排水溝があります。
雪が多く降る北海道や東北地方では、陸屋根に積もった雪は、落雪せずに溶かして排水するシステムです。
そのため、排水溝が落ち葉やゴミで詰まっていると、屋根の上に、水や雪が残ったままになってしまい、かなりの重さが家にかかるため、傾いたり、ひどいと倒壊の恐れがあるといいます。
排水溝に落ち葉が落ちていないか確認する必要があります。
2.車だけじゃない!落ち葉は歩くだけでも危ない事がある!
大人でも踏んで歩くのが楽しくなってしまう落ち葉。
子供は、落ち葉を見つけると必ずと言っていいほど踏んで歩きます。
大量に落ち葉がある場合は、足が埋もれながら歩き、両手いっぱいに抱き抱え、空に放り投げて遊びます。
しかし、落ち葉の中には、クモ、ムカデ、だんごむし、更には、ダニが潜んでいます。
人に害のない虫ならまだしも、ウイルスを持っているダニの一種、マダニに噛まれた事によってひきおこす重症熱性血小板減少症候群(SFTS)や、噛まれたことによって感染する日本紅斑熱やライム病になる可能性があり、発熱・嘔吐・下痢・食欲不振などの症状が出ます。
薬や、ワクチンがないため致死率は6~30%といわれています。
歩きたくなるフカフカの落ち葉。
車やバイクのみならず、歩いている時も注意が必要なのです。
また、雨の日は滑りやすくなります。
舗装されている道路では、コンクリートと落ち葉から出る油が潤滑油になり、更に滑りやすくなるため、落ち葉は避けて歩きましょう。
紅葉を楽しもうと登山をしに山の中に入った時には、フカフカの落ち葉は、足を踏み入れると安定せず、体のバランスを崩してしまいます。
また、落ち葉が積もっている斜面は、特に滑る可能性があります。
滑落の恐れが出てくるので、気をつけましょう。
3.落ち葉の処分はどうやってやる?自宅の落ち葉は処理しよう!
自宅の庭や、玄関先に木がある場合、落ち葉が大量に落ちて困ります。
落ち葉の下は温かいため、害虫の越冬場所になります。
ヘビ、ムカデ、シロアリといった害虫を呼び寄せてしまい家にも害を及ぼす可能性があり、大変な事になってしまいます。
落ち葉は、定期的に掃除、処分するようにしましょう。
一般的には、燃えるごみとして処分できます。
晴れている日に掃除する事をおすすめしますが、もし濡れている時は、しっかり乾燥させてから、袋に詰めます。
濡れている落ち葉は、なかなかの重量になるため乾燥させるのがポイントです。
ごみの分別は、各自治体によって異なる場合があるため、確認する事をおすすめします。
他の方法としては、腐葉土として再利用する事もできます。
微生物に分解してもらって、発酵した枯れ葉に土を混ぜることで腐葉土ができます。
ですが、分解しにくい葉もあるため、腐葉土に向き不向きの葉があります。
桜、けやき、ぶななどの広葉樹の葉は、分解しやすいため腐葉土に向いていて、松や杉などの針葉樹や、一年を通して葉がついている常緑樹の葉は、分解しにくいため腐葉土に向いていません。
一度乾燥させたり…土に水をかけたり…
少し手間がかかるため、時間のない方は、プロの業者に頼む事もできます。
落ち葉は掃除しながら、紅葉を楽しみましょう。