”足のサイズが小さくて恥ずかしい”、このようなコンプレックスを持つ男性がいるそうですね。
しかしながら、この足のサイズ・コンプレックス以上に、あなたが気にしなければならないことが、あるかもしれません。
今回は靴とセンスのお話を交えて解説します。
目次
1.足のサイズ・コンプレックス?
男性で身長175センチ、靴のサイズは27センチ以下の方が相談で、飲み屋や合コンなどの人の集まる場所で、靴を脱いだら、ちょっと恥ずかしい思いをしたエピソードを明かしていました。
足のサイズが小さいことで悩む男性がいるようですね。
話はすこしそれますが、芸能人で目の間隔が他の芸能人より広く見えるため、それがコンプレックスとなった女性歌手の身体検査を、あるバラエティ番組でやったところ、平均との差はわずか0.2ミリあるかどうかだったそうです。
「靴は夕方に選ぶ」というのは定説ですが、キチンと根拠があります。足のサイズは朝起きてからと夕方の計測では、かなり変わることが知られており、靴の中に収まる足の内部は、毛細血管が多い部位なのです。
ですから、正しい靴選びは足が、ややむくんでくる状態になる、夕方以降に選ぶのが、靴のためにも良いことなのですね。
従って、「足の大きさが小さい」というのは、素足ではなく、靴自体がやや小さめのサイズを履いているのかもしれません。
自分が選んだその靴は、何時頃に買ったか、ちょっと思い出してみても良いでしょう。
2.女性の足の悩みは人より大きいこと
男性と違って、女性は真逆の悩みがあるようですね。それもハイヒールなどで、他の人よりゴツい大きな物を履くくらい、大きい事が悩みの種だそうです。
日本靴医学会という、なかなか興味深い専門家の学会が存在するそうで、それによれば「足の大きさには、確固たる根拠がない」のだそうです。
発表されている文献は『デジタルカメラ画像による足型測定システムの開発』という、実に医学的な実証を伴うものですが、専門機器を使っての計測でも、測定精度は,平均差 1.12±0.12mm,最大差 2.2mm、手で直接計測すると、その差は最大 3mmであり、基本的に靴の大きさを決めるために、その大きさを靴から推測する事自体が、あまり意味ないという内容です。
それでも、男女でなんとなく足のサイズの大小がハッキリわかるのは、どうしても履く靴であるため、なぜなのか、ハッキリした理由は知りたいですよね?
3.選ぶ靴によって足のサイズは変わる?
これは確かにあり得るようで、実際、紐靴と革靴でフラットな靴とでは、靴の上下の高さが異なり、実際に基準として足型を作成した場合に、”足の裏から甲までの高さ”については、メーカーによってだいぶ差があるようです。
ところが、日本の大半の靴メーカーは”ワイズ3Eが標準”となっており、これは足の『横幅』です。
実は『長さ』ではないんですね。
しかしながら、靴のサイズを聞かれると「~センチです」と長さになるわけです。
この違いは、靴の扁平率と関係があります。
一般的にスポーツシューズは、足の甲がより柔軟に動けるように、クッション性、つまり地面からの衝撃吸収をするため、自分の足の長さにピッタリとしたものを履いても、紐を締めて走るまでは、完全に自分に合うかわかりません。
一方、高級志向の革靴などは、ヒールを持ち上げ、ふくらはぎを引き締めながら、立ち姿まで美しくなるようにスタイリッシュになるよう、足型をつくるため、スポーツシューズよりも扁平です。
この場合、サイズは長さの他、横幅も重要なポイントです。
革靴はやや姿勢が前のめりになりますからね。
つま先に力が加わるので、あまり狭い横幅では、つま先が痛くなるのです。
この様に、サイズが同じでも靴の種類で見た目の大きさは変化し、またその使用、用途で歩きやすいデザイン、走りやすいデザインとなってるため、靴自体も同サイズで誤差が大きいことになります。
これに加えて、素足の計測も最大で3ミリの誤差がある以上、「身長が同じなのに、オレだけ足が小さい」というのは、恐らく靴だけを見ているからでしょうね。
それより、足が小さい様に感じる要因に、”体重の差”はあります。
当然ですが、標準体重より重い人は、足裏に荷重が強くかかりますから、潰れ、その分、靴のサイズも少し大きめでないと、歩くのが辛くなります。
洋服のサイズも大きくなるのに、靴だけ同じはずはありませんよね。
4.足のサイズから、身長を測定できるの?
これは以下の式で、とりあえず出来るようです。
身長(cm)=80.44+3.53×足裏長さ(cm)※男性
身長(cm)=71.09+3.65×足裏長さ(cm)※女性
この式に、実際に私のサイズを入力してみましたが、笑っちゃうほど誤差がありますね。
実測で素足で測って計算しても、30センチ以上の誤差があります。
一応、検索して出てきた情報からですが、出どころが不明ですね。
実際のところは、先の文献による研究では、もっと複雑な計測を行うようになっています。
5.足の大きさを気にしても、他人にはわからない
”オシャレは足元から”とよく言われますよね。諸説ありますが、面白い由来に、その昔、人の移動が”駕籠(かご)”を使っていた時代、その担ぐ人足がお客の足元を見て、運賃を決めていたから、というのがあります。
要するに、「足元を見れば、その人の大体の収入が悟られてしまう」ということでしょう。
確かに思い当たることは、日常的にどこへ行こうが全部スニーカーと言う人で、特にスポーツが趣味でもない人は、ファッションよりも”靴のブランド”にこだわっていたり、総合的な服のセンスは大してオシャレでもないというのがよくあります。
スニーカーに合う服はカジュアルしかないですからね。
反対に、カジュアルな服装なのに靴は革靴で、なかなかの価格帯を選ぶ人なら、オシャレに相当、気を使っている証拠です。
あるいは、スポーツシューズはジョギング以外履かないなど、TPOがあるような人ですね。
私は、足の大きさよりもその人がその場面、その場所で「何を履いているか?」の方がよっぽど気になります。
銀座で雨の日、ずぶ濡れでサンダルで来たのなら「この人は靴が買えないんだなー」と思わず想像してしまいますね。
それでは、せっかく招かれても、床がビショビショになってしまうからです。
とにかく、足の大きさなんて身長が高ければ大きいに決まってるし、どっちが何ミリ大きいかなんて、まったくどうでも良いことですね。
6.大きさより、所作と見た目の綺麗さを気にする
靴の大きさ以上に、靴の見た目、つまり履き古してもしっかりメンテナンスするとか、紐が綺麗だとか、すすけて黒く、型崩れしていないかなど、そっちの方を気にするべきです。
その意味では、男性が足の大きさにコンプレックスを抱くのは、完全な勘違いでしょう。
私は靴は”センスの問題だ”と思っています。
上から、バッチリ決まっているのに「その小汚いスニーカーはありえないわ~」とか、「あちゃーこの人、この日のためにわざわざ卸したて履いてきたよ」とか、色々思っちゃうからですね。
その時、何を履いてきたかで、なんとなくその人の普段が想像できちゃうんです。
足元って、そっちに配慮したほうが良いですよ。
まとめ
調べると、男性で意外に足の大きさで小さいとか、悩みが多いことがわかりました。
しかしですね、いつでもナイキのスニーカー、どこへ行っても同じ靴とか、「この場所へサンダル?!」など、サイズより、靴のデザイン、履くTPOなど、日本は特に靴を頻繁に脱ぐせいか、その配慮とマナーに欠けている場合が多いです。
今回のテーマとは別ですが、以前、とある歓迎パーティーに、ダブルで紫のスーツを着てきた、ものすごいセンスの男性がいました。
もちろんパーティーでそれを着るのはマナー違反ではありませんが、主役はその人ではありませんでしたから、平社員は通常シングルスーツというのは、常識だと思います。
会場で浮きまくっていましたからね。
靴も同じで、選び方次第で大きさよりも、その人のセンスを疑われてしまうのです。
足の大きさコンプレックスのある男性は、とにかくそちらに気をつけましょう。