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温度の感じ方は人それぞれ
この車両「弱冷房車」って書いてるけど、何度の設定なんだろう?
他の車両と比べて、何度違うんだろう?
って思ったことありませんか?
車内の冷房が快適と感じる人もいれば、寒いと感じる人もいます。
そんなときに便利なのが「弱冷房車」です。他の車両より温度が高めに設定されていますが、すべての弱冷房車が同じ温度というわけではありません。
この記事では、弱冷房車を設定している各社の情報を集めてみました。
弱冷房車の初導入
1984年、関西の京阪電鉄が初めて弱冷房車を導入しました。
この車両は、お年寄りや女性に好評で、個人差のある温度の感じ方に対応したサービスとして注目されました。
その後、弱冷房車は大都市圏を中心に広がり、1987年にはJR東日本が東海道線と総武・横須賀線に導入しました。
関東エリアの温度設定
関東エリアのJR線では、弱冷房車の温度は通常の冷房車より2度高く設定されています。
通常の冷房車が25度なら弱冷房車は27度、京浜東北線と京葉線では24度の通常冷房車に対して弱冷房車は26度、東海道線では通常冷房車が26度で弱冷房車は28度です。
私鉄と都営地下鉄の温度設定
私鉄の弱冷房車も、通常の冷房車が25〜26度、弱冷房車が27〜28度と設定されています。
小田急電鉄では一部の車両で異なりますが、基本的に弱冷房車は28度、その他の車両は26度です。
都営地下鉄では、浅草線、三田線、新宿線が通常冷房車25度、弱冷房車28度に設定されているのに対し、大江戸線は通常冷房車22度、弱冷房車26度と全体的に低めの設定です。
冬でも冷房装置の温度設定は変わらず、気温が高い場合には冷気が出ることがありますが、冬の暖房装置は全車両同じ温度で設定されています。
まとめ
弱冷房車は、車内の温度の感じ方に個人差があるため、他の車両よりも温度が高めに設定された車両です。
1984年に関西の京阪電鉄が初めて導入し、その後大都市圏で広まりました。
関東エリアのJR線や私鉄、都営地下鉄では、それぞれ異なる温度設定がされています。冬季の冷房設定は変わらず、暖房は全車両で同じ温度に設定されています。
皆さん、ご自分の体調と相談して、身体に負担のかからない車両に乗り込みましょう。