雨の日に必需品となる傘ですが、使用後の正しい水切り方法を知っていますか?
意外と多くの人が間違った方法で水切りをして、傘にダメージを与えています。
日本洋傘振興協議会によると、適切な水切り方法を守ることで、傘の寿命を延ばすことができるとのことです。
ここでは、傘の水切りに関する基本的な知識とよくある間違い、そして正しい水切り方法について詳しく説明します。
目次
よくある間違った水切り方法
傘を強く振る
駅に到着した際に、傘全体を強く振って水を切る光景をよく見かけます。
しかし、この方法はNGです。
強く振ることで、傘のハンドルやシャフト部分に大きな負荷がかかり、累積したストレスで割れたり折れたりする原因となります。
また、実際には水が十分に切れていないことも多いです。
傘を閉じてから回す
傘を閉じてからクルクルと回して水を切る方法も一般的ですが、これは避けるべきです。
傘の骨が集結しているロクロや親骨・受骨のジョイント部分に負荷がかかり、骨が損傷する恐れがあります。
さらに、天頂から雨水が入り込んで中棒を伝うこともあるため、この方法はNGです。
正しい水切り方法
傘を開閉して水を切る
傘の水切りには、周囲に人がいないことを確認し、斜め下方向の地面に向けて静かに開閉する方法が最適です。
この方法は、傘の中棒に沿って「開いて、閉じる」という動きが傘の使用方法の想定内であるため、傘全体のバランスを崩すことなく、水を効果的に切ることができます。
|
傘のメンテナンス方法
使用後の水掛け
傘を長持ちさせるためには、使用後のメンテナンスも重要です。
雨水には多くの不純物が含まれており、生地に残ると変色の原因になります。
使用後に水道水で傘全体を洗い流すことで、変色を防ぐ効果があります。
ホースで水を掛けるのがベストですが、ペットボトルやシャワーを使っても構いません。
乾燥と保管
傘を使った後は、できるだけ早く乾燥させることが大切です。
傘を開いて陰干しするのが理想ですが、スペースがない場合は半開きにして干すこともできます。
折り畳み傘の場合は、中棒を少し縮めて自立させると効果的です。
金属部分は乾いたタオルで拭いて、水分をよく取り除きましょう。
ローテーション使用
お気に入りの傘を長く使い続けるためには、複数の傘をローテーションで使用することもおすすめです。
一つの傘にかかる負荷を分散させることで、それぞれの傘の寿命を延ばすことができます。
|
まとめ
傘の正しい水切り方法とメンテナンスを守ることで、傘の寿命を延ばし、長く愛用することができます。
強く振ったり、閉じてから回したりする方法は避け、開閉して水を切る方法を実践しましょう。
さらに、使用後の水掛けや乾燥、複数の傘をローテーションで使うことで、傘の状態を保つことができます。
雨の日の大事なパートナーである傘に、思いやりをもって接してあげてください。
これからの梅雨の季節を快適に過ごすために、正しい傘の使い方を心がけましょう。