一人暮らしをしていると、食材を買っても駄目にしてしまうことも多く自炊よりも外食や総菜を買ってくることが多い方もいるでしょう。
しかしながら毎日外食ばかりだと栄養バランスも崩れるしお財布的にもつらくなりませんか。
主婦(夫)の方々のアイデアをもとに一人暮らしでも活用できそうな節約方法をご紹介していきます。
目次
1.日本は食品ロス大国
ではまず、「食品ロス」という言葉は聞いたことがありますか?
食品ロスとは「食べられるのに捨てられてしまう食品」のことをいいます。フードロスともいわれていて、国内では、1年間で「約2,800万トン」の食品がムダに捨てられています。
そして、このうち、期限を超えたものや食べ残しなど、「本当は食べられたはずの食品」は20%以上にあたる「632万トン」にものぼります。
これは、日本人一人当たり「毎日、お茶碗一杯分(136グラム)のご飯を捨てている」と例えることができ、食品ロスの重大さがうかがい知れます。
さて、ここで、家計について考えてみましょう。そこで、食品ロスをお金に換算してみます。
例えば、捨てられた食品を「お米」の価格で換算した場合、いくらの「ムダ使い」になるのでしょうか。
2019年4月時点で、平均購入価格は5キロの税込み価格は「1.680円」なので、1グラム当たり、およそ「0.4円」になります。
お茶碗一杯は、およそ「136グラム」なので、一杯分のお値段は136グラム×0.4円で「54円」になります。
ということは、毎日「54円」を捨てていることになるので、これに「365日(1年)」を掛けると、年間で「19,710円」になります。
1年で一人当たり、約2万円をムダに捨てていることになります。
3人家族なら3倍なので「およそ60,000円」、4人家族なら「およそ80,000円」、5人家族なら「およそ100,000円」にもなります。
このように、食品ロスを出さないような工夫は、食費の節約にもつながるのです。これだって、食品ロスに取り組む立派な目的です。
皮をむかずに調理することも食品ロスを減らす一つの方法ですが食感などの問題もあるため、まずは「できるだけ無駄を省く」ということを今回はお話していきます。
2.まとめ買いで無駄を省く
まずは「まとめ買いをする」ことです。
一人暮らしだとこの「まとめ買い」は結構ハードルが高いと感じる方もいるかもしれません。
「食材が駄目になってしまい、結局捨てることになる」と感じる方もいるでしょう。
「まとめ買い」と言ってもやみくもに食材を購入するのではなく、「冷凍したり常温保存が可能な食品をまとめて買う」ということです。
まとめ買いのあとのちょっとした手間をかけることで普段の家事がぐんと楽になります。
3.食材はカットして冷凍保存
食品の中には「冷凍保存可能なもの」と「冷凍すると食感が変わってしまうもの」があります。
可能なものはきのこ類、ねぎ類、葉物野菜、人参やゴボウなどの根菜類やピーマン類。肉、魚も冷凍可能です。
以外に納豆も冷凍可能です。
いま挙げた食品は「調理するときに使う形状にカットする」というひと手間をかけて保存バッグに入れて冷凍します。
スーパーの「特価品」をまとめ買いしておき、冷凍すれば、食費を抑えることができます
逆に冷凍すると食感が変わるため冷蔵や常温がお薦めな食品としては芋類、大根、卵、豆腐などです。
ただ、芋類は冷蔵庫などでの保存でロスは減りますし、大根などは「切干大根」などのすでに保存食になっているものを利用するのもロスを減らす方法です。
すでに冷凍アイテムをフル活用することもいいかもしれません。
冷凍アイテムは、「すぐに使わなければいけない」という切迫感がないので、気持ちにゆとりが生まれます。
お肉も、すぐに使うもの以外は冷凍庫へ。
最近は「生解凍機能」がついている電子レンジが多いので、使いたいときに使えます。
ここでのひと手間は「一回分ずつバッグに入れること」です。
購入したパックのままでは一人暮らしには分量が多く、解凍してしまうと使いきれないこともでてきます。
例えば炒め物を作るのであれば肉と使う野菜をカットし、味付けまでバッグの中で行ってから冷凍すれば仕事のあとにそのバッグの中身を解凍し、炒めればすみますので時短にもなります。
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4.お米や作り置きも冷凍保存
お米も多めに炊いて一食分ずつまとめて冷凍すれば食べたいときにすぐに温めて食べることが可能になりますし、炊いたまま保温するよりも美味しいまま保存が可能です。
カレーなどの調理に関しては野菜等を細かくしたうえで調理し、キーマカレーのようにしておけば多めに作って冷凍しても食感を損なうことはほぼありません。
また、材料から全てを手作りは大変、という方は帰宅前にスーパーなどに行き、総菜を購入して一回分ずつ冷凍しておくのも便利です。
とんかつやてんぷらなどの揚げ物類は冷凍可能。
その後そのまま温めてもよいですが味気ないと感じるのであればとんかつは卵と玉ねぎと合わせてカツ丼にしてもいいでしょうし、てんぷらも天丼や天むすなど、アレンジ可能です。
このように節約する、といっても全てを自分の手作業で切り詰めるだけでなく、今ある便利なものをうまく利用することも節約を長続きさせるコツかもしれません。
あとはまとめ買いのあとの手間をするのは「ゴミの日の前日」に行うのがお薦めです。
生ごみを何日も自室に置いておくのは節約のモチベーションダウンにつながることもあるようです。
外出自粛が続く今だからこと、自分に合いそうな方法を試してみてはいかがでしょうか。