加齢に伴って、顔のシミ、黒ずみ、の他に、シワがありますよね。
特に目立つのがおでこの深いシワです。シワが出来るのはしょうがないけれど、出来れば”跡”を残したくないですよね?
今回はおでこのシワ解消についてお話します。
目次
1.子供に顔のシワがないのはなぜ?
お笑いコンビの上田晋也と有田哲平の2人からなる”くりぃむしちゅー”の、ツッコミ側の上田さんをテレビで見ると、本当におでこのシワが深く、非常に何本も走っているのがわかります。
実はおでこがシワは、私自身の悩みでもあるのですが、最近、色々と美容に関して詳しくなったお陰で、このおでこのシワとの付き合い方について詳しくなっています。
さて、話題をそれて、皆さんはどうして子供の顔にはシワが少ないのか、その理由を正しく説明できるでしょうか?
・単に若いから
・成長途中で皮膚が伸びやすい
・元々そういうものだ
いずれも、合っているといえば否定できませんが、2番めの皮膚の柔軟性は大きな理由の一つとしてあげられます。
皮膚は様々な層に分かれており、皆さんが眼にしているのは角質層と呼ばれる最も外側の薄い皮です。
この皮膚はミクロン単位の非常に薄皮で、その下に真皮と呼ばれる細胞がずらりと並んでいます。
この角質層は真皮の細胞がその使命を終えて死んだ亡骸のようなもので、日々、膜のように、下から押し上げられて作られています。
この角質層は細胞ではありませんので、水分を保持したり、栄養を吸収する事はできません。
しかし、真皮細胞が活発だと、細胞自体が多く水分を保持しているため、角質に染み出して角質自体が柔らかくなります。
このような真皮細胞が活発な時期が、幼少期、成長期の子供の肌というわけなんですね。
ところが成長が終わると、それ以上に皮膚を生成せずとも、維持しているだけで良いので、あまり細胞が角質を作る機会が減ります。
それに加えて、皮膚を動かす運動や時々圧迫されたり、あるいはぶつけたりする機会も子供よりも減るので、真皮細胞は新しく細胞を増やすよりも、古い死んだ細胞を排出することばかりになります。
これが角質層が分厚くなるというわけで、おでこのシワは、長年の経緯で真皮細胞が怠けて来た結果、皮膚が子供の頃より厚くなり、一旦シワが出来ると跡になって残ってしまうのですね。
2.シワは皮膚が固くなるのではありません
ここで誤解のないように解説しますが、『だったら保水すればいいじゃん』と、おでこに化粧水や美容液を塗れば良いだろうと、思わずしてしまうかもしれませんよね。
ところが、角質は真皮を守るカバーの役割で、油や水分を吸っても、真皮まで届かないような仕組みを持っているのです。
例えば、お風呂に長く浸かっていると、指先がふやけてシワシワになりますよね?
これは、まるで皮膚自体が潤ってるような感じに見えますので、水を含んで伸びている事は確かです。
しかし、お風呂上がりに水分が体温の熱によって、角質の水分が蒸発する際に、角質表面の皮脂まで蒸発するため、かえって角質は伸び切ってしまい、やがて汗や皮脂が補充されると、伸びた角質が元に戻りくい場合もあります。
従って、年齢を重ねるに従って、”長風呂”はあまり美容には良くないのです。
皮膚から皮脂が急速に、多量に溶けて流れてしまうからですね。これではかえって皮膚が乾燥します。
実際、年齢を重ねて皮膚がゴワゴワになる人は滅多にいません。
むしろたるんで、結構柔らかくなります。
しかしながら、男性では皮下脂肪が減り、ゴツゴツするので皮膚が固くなったように感じるのでしょう。
実際は、皮脂が流れ、補充が足りずに乾燥した肌になってるだけです。
3.シワになりやすい体質
おでこのシワが、出来やすい体質があるのをご存知でしょうか?
というより、”跡”が残りやすい体質です、誰でも、笑えば顔にシワが出来ますが、問題は皮膚に柔軟性が無いため、無表情でもそこに深いシワが痕跡となって残ることです。
これは、前述した”流れ出した皮脂”が大きな原因となっています。
ですが、巷では『そうはいっても、脂汗をよくかくよ?』という反論があるかもいるでしょう。
しかし、この脂汗とは、正常な皮脂分泌ではないのです。
このよく言われる脂汗とは、汗の成分以上に余計な老廃物が多量に含まれています。
汗は血液から作られますが、健康的な人の汗は無色透明で、乾いても全く匂いません。
これはホントの話で、健康そのものの人がお風呂上がりで流した汗を拭いたタオルを、室内の乾燥した場所に放置しても、体臭はほぼ無いのです。
しかし、血中に余分なコレステロール、多すぎる脂肪や塩分等、肝臓が処理しきれない成分があまりに多く含まれると、汗に混ぜて排出されます。
これが脂汗の正体ですね。
健康な人の汗は、内側の真皮、外側の角質にも”水”が非常に多く含まれ、あまり余計な成分が含まれていないのです。
そこに、毛根から皮脂が時々分泌され、水より軽いので皮膚表面をカバーします。
これによって、その皮膚は外気の汚れを弾く機能を持つことになります。
おでこに大量の汗をかくこと自体は、暑い時期なら問題はありませんが、顔やワキ、背中から胸までびっしょり汗をかく人は、身体的に体脂肪が厚く、熱を放射する機能が低いといえます。
したがって、皮膚のこうした機能も低下しています。
・ガッツリした食事をとるのが好き
・運動は時々のジョギングで充分
・夜遅くまで居酒屋
・嫌いな食材は結構多い
このような生活の男性は、自分は健康だと思っていても、おでこのシワが深く、跡がハッキリしていれば、皮膚の老化はむしろ進んでいるといえますね。
4.眼精疲労とおでこのシワは関係ない?
眼の疲労や、目が悪いからおでこにシワが寄るというのではなく、これまで説明したように、皮膚の機能が低下して角質が分厚くなり、シワが出来ると深く、しかも跡が残りやすいというのが、おでこのシワということでしょう。
5.内臓脂肪を減らすとシワも消える!?
”ホントかよ?”って思うかもしれませんが、皮膚機能を復活させるには、血流と大きな関係があるのは言うまでもありません。
血液で最も多く流れるのは、体温を維持と運動を担当する筋肉細胞と、外気を遮断する皮膚の下の真皮細胞です。
それ以外は、かなり太い血管が内蔵に向かって張り巡らされています。
中でも皮膚の血管は非常に細く、肉眼では真皮の毛細血管を見ることは出来ません。
この血管には神経も付いているので、センサーの役割をしています。
内臓脂肪が多い中年男性の場合、夏場は強い冷房、あるいは少々暑くても部屋で昼寝、冬場は薄着でも平気という方がいますよね?
あれは、この全身のセンサーが正しく働いていないから出来るのです。
内臓脂肪は、本当に脂肪の固まりですが、勝手につくのではなく、その脂肪を運んでいるのは血液です。
当然、この血液を肝臓や腎臓で処理しますが、中年男性の場合は、処理が追いつけないほど過食、飲食が多いのですね。
それを脂肪で蓄積しても、余った分は皮膚から排出するしか無く、それなら『水分よりも老廃物を増やそう』となるわけで、ここに中年の加齢臭の要因があります。
加えて、皮膚にうるおいの血液からの水分補給のない皮膚は、表面がパサパサして乾燥、それを折りたためば、シワが消えなくても納得ですね。
かなり太っている人手、急激なダイエットをして15キロ以上を落とすと、お腹にシワが多数できますが、これもまた、肥満の名残りは、皮膚が元から乾燥していた証拠です。
6.男の美容は、運動よりも日頃の食生活と紫外線予防!
私自身、肘をよくデスクや肘掛けに乗せて作業する癖があったので、そこだけ黒く、固くなってシワシワになった事があります。
おでこのシワの”跡”と同じ現象ですね。
しかし、今では出来ても、ハンドクリームや尿素入りクリームを3日ほど塗っておけば、すぐにスベスベの肌に戻ります。
これまで説明したように、加齢で機能が低下した皮膚を太陽光にさらせば、元々水分量も低く、透過性がある角質層から紫外線が真皮に届いてしまいます。
これが、ますます皮膚の機能を落とす原因になるんですね。
それと皮膚の健康には、やっぱり食生活第一ですね。
私は一晩で本当に多種類の惣菜を食べ、その分、白飯の量は少ないです。
ただお腹いっぱいにするのではなくて、出来るだけ多くの『栄養素』を食べるように心がけています。
・疲れた時はタンパク質をなるべく多く摂る
・あまり動いてない日は1食抜く
・軽い運動なら毎日、出来るだけ長時間
この3つが基本ですね。あまりおでこのシワと関係なさそうですが、やぱりこれも、正常な血流を確保しておく工夫なのです。
男の美容、特におでこのシワは、皮膚そのものよりも、おでこの皮膚に良い習慣を身につけるということではないでしょうか?
まとめ
”味のある顔”という言葉、流石にもう今では古いと言えます。男性でも美容に関する様々な製品が市販され、しかも売上を伸ばしている昨今、若々しいことはもはや、マナーに近いとも言えるでしょう。
”クサそう”とか、”ジジくさい”とか、言われたくないものです。
今回は男の美容、その中でも顔のおでこ、そのシワについてですが、やっぱり食生活は基本中の基本だなと理解してもらえればと思います。